2016年12月31日を持って新卒で入社したランサーズ株式会社を退職しました。
この記事が少しでもキャリアプランに悩む人に届けばいいと思い執筆しています。願わくば3年2ヶ月前に悩んでいた頃の自分に届けたい…笑
ナツメグさんの退職エントリーが非常に印象に残っていて、いつか書きたいと思ってはいましたが、とうとう自分もこの度退職エントリーを書くことができる日が来るとは思っていませんでした。
しかし私は今年の4月に下記の新卒入社のエントリーを書きました。
このタイミングで退職をしたので、何かスゴイ悪いことでもあって辞めたのではないかと思われるかもしれませんが、全くそんなことなく3年間勤め上げて退職をさせていただきました。
ランサーズ株式会社で働き始めたのは2013年12月から働き初め、2016年12月末日まで勤めました。期間としては3年1ヶ月勤め自分のファーストキャリアとしての基盤を築くことができました。
これからのことは個人的な内容であり、ランサーズとは何も関係ありません。まして良いことを書け、悪いことを書くなとも言われていません。転職会議などで匿名で本音をぶつけるより、このブログで実名が分かる状態で書いたほうが誠実であると思い大晦日に筆を取りました。
ランサーズとの出会い
僕自身メディアサイトで広告収入を得ることを仕事にしていたため、その際の外注さんを獲得する手段としてランサーズを活用していました。
それがランサーズとの初めての出会いです。
今でこそ依頼総額が1,000億円を突破したりしていますが、入社当時の依頼総額は100億円を突破したとかそのようなWebサービスでした。
その後自分の能力不足に悩んでいた時期が一瞬あり、まずはインターンをするしかないと思いWantedlyで探していました。
サイト運営経験やWebに詳しいこともありランサーズにWebディレクターとして採用していただけました。
面接の際は自分が使っているインターネットサービスで、そのサービスを運営している中の人に合ったのも初めての経験でIT業界すげぇ!と思ったのを覚えています。
裏話としてはWantedlyは3年前はエンジニア・デザイナー・ディレクター程度でしかカテゴライズされていませんでした。
当時Rubyの本を買っていたもののエンジニアはできないし、デザインを勉強したこともないからデザイナーもできない。となると私はディレクターしかないと思って自分から選んだわけではなくWebディレクターとなっていました。
自分で選んだわけではないのに3年間のWebディレクターとしてのキャリアを築いてこれたのは、Webディレクターは経営者の仕事と非常に似ていると気づいたからにほかなりません。また自分が企画したものがこの世の中の人のためになっていることを実感できる職業でした。
入社1年目は質より量を
入社して初めて渡された本が「ロジカルシンキング」という本。
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
- 作者: 照屋華子,岡田恵子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 37人 クリック: 962回
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情けない話ですが当時の私は決定的にビジネススキルが書けていました。
最初はPDCA、KPI、ペルソナ、フィジビリなど何をいっているのかわからない横文字と格闘する日々が続きます。
これらの決定的に足りないスキルを埋めるためには量しかなく、当時はどベンチャーでしたので朝9時に出社して翌日の1時に帰宅する生活を半年続けました。
私はこの半年を一生忘れないほどの思い出となっています。
自分ができないことが悔しくて。
自分がやっている仕事が楽しくて。
やるからには勝ちたくて。
けど1日の時間は足りなかった。
それが行動に転化していた半年の思い出です。
わからなかったから目の前のことをひたすらこなしていくことしかできませんでしたが、その結果成長することができたのだと今となっては思います。
2年目以降は自分にしかできないことを
1年目を経て1年分成長した自分はアイデンティティを見失っていました。
企画って誰のためにするのだろうと。ユーザーのため、会社のため、経営者のため、自分のため。多くのステークホルダーがいる中で自分にしかない企画や自分にしかできないことは何なのかということを強く考えていました。
答えは今現在も出ていませんが、一つ思っているのは結果でればそれが正解じゃね?です。企画というプロセスはどうでもよくて、結果が大事。それが全てで正義となるということ。
つまり「悩む必要なんてなかった」ということ笑
悩み→気づくというプロセスを踏むことで自分の幅が広がったと思っています。
結論は当たり前でカンタンなことだったけれども、結果のために貪欲になれたと思います。それが自分にしかできないことを作り出せるようになりました。
なぜランサーズを辞めるのか
今の恵まれた環境を変えたかったのが一番かもしれません。
ランサーズは僕が入社した当時3,40人ほどのベンチャー企業でした。今でこそ150人ほどの人員となっていますが、私はすでに最初から数えたほうが早いほどの古株の方へ。
会社や業界、特にサービスについてはかなり詳しい方です。
この恵まれた環境でヌクヌクと仕事をするのは自分には合っていなかった。
自分を変えるためには環境を変えることが一番です。
ランサーズに入る際にも思いっきり取り組んでいたサークルを辞め、大学に行く時間をほぼ無くして仕事できる環境に飛び込みました。
次の環境も自分を高めるために選択しました。
辞める時に秋好さん(社長)と話しましたが、最終的に私の退職を心から送っていただけました。本当にいい会社です。
この素晴らしい会社にまた戻ってこれたらとも思います。
ランサーズでは「時間と場所にとらわれない新しい働き方をつくる」ために仲間を募集しているのでこちらから。
2016年もありがとうございました。2017年もよろしくお願いします。
私のTwitterはこちらから。
2018年8月22日 追記
退職から1年半以上経過した今、追記を行う。
半年以上前に元同僚の退職に伴い送迎会の2次会に参加させていただいた。その際に社長に会ったのだが、出会い頭に嫌味を言われた事を今でも思い出す。
それまでは前職の話題が出るたびにシェアしたり、退職してからもファンだった。
しかしたった一言で冷めてしまったのだ。
今では記事をシェアすることもない。
仲良くさせていただいていた人は、1年半が経った今はほとんどがランサーズを辞めてしまった。
あの3年前のあの時、ランサーズに居た人は確かに時代を作っていた。
過去の栄光に今すがっているだけなのかもしれない。
人は変わる。成長する。私自身も栄光にすがるのではなく、前を向いて歩いて行かねばならない。