法人でアフィリエイトも生業にしています。
アフィリエイトを一つの事業として捉え、結果に対して圧倒的にコミットする過程を記しています。
この記事を読むことで法人化アフィリエイターの実践している、本当は教えたくない戦略的に100万円稼ぐアフィリエイトサイトの作り方とその考え方を学べます。
今回紹介するサイトの売上推移です。このサイトは確定100万円までに10ヶ月かかりました。
これまでアフィリエイトについて発信することはありませんでした。
理由は単純に情報は閉じていた方が自分の利益になるとこれまでは思っていたからですね。
しかし経営者で尊敬している方が情報や自分のアセットをGiveしまくっている姿やそれによって成功されているのを見て、自分ももう少し成長していかないといけないなーと最近思っています。
そこで自分がGiveできる情報と言えばアフィリエイトの稼ぎ方であったりとか、事業の0→1を作るスキル、他にはマッチングアプリでコンバージョンする方法とかしかありません。
なので今回は本当は教えたくないんだけど、アフィリエイトを一つの事業として捉えて戦略的に100万円稼ぐサイトの作り方と、実際に作ってきたサイトの成果を共有させていただきます。
謝辞
私がアフィリエイトで稼げるようになったのは他のアフィリエイターさんがブログやTwitterで情報を発信してくださっているからです。
一番衝撃を受けたのはと・みたさんのこの記事。
広告宣伝費を使ったり、被リンク獲得戦略など、よく考えられたシステムに感動しました。当時はアフィリエイトでそこそこ収益を上げていたのですが、手法の違いに衝撃と感動を受け、大きめのサイトを作成してアフィリエイトで稼ごうと決意しました。
またうっちーさんとアクセルさんのAsk.fmはクローリングして何度も読みました。
はぐりんさん・パシさん・ぐっちさん・ビアンカさん・タイガーさん・クロネコ屋さん・水野さんのブログは10回以上読みました。
私自身アフィリエイターの方にお会いしたことはあまりなく、生きた情報に出会えるのは限られていたのですが、諸先輩方のおかげで今があります。
ありがとうございます!!
2017年3月:リサーチ・事業計画の作成・執筆マニュアルの作成
本題です。
今回ケースとしてご紹介するサイトのジャンルは「趣味や旅行」などの娯楽系ジャンルでサイトを制作しました。
ジャンル選定の基準はハマったら売上がかなり立つこと(関連商材が多いため)、ロングテールでキーワードが存在するという基準で選定を行いました。初心者の方はまずは「好き×売上が立つ」を基準にすれば良いと思います。
このサイトの構想を考え始めたのは2016年末くらいだったのですが、多忙な時期だったので手を動かし始めたのは2017年3月くらいからでした。
リサーチについて
まず最初に始めることは徹底的なリサーチです。
リサーチでやることは3つ。
- 商品リサーチ
- 業界リサーチ
- 悩みのリサーチ
これらリサーチにかなりの時間を使います。
記事を書く所までに1ヶ月くらいはかかりました。(フルタイムではないので…)
商品リサーチでは制作するサイトで取り扱う可能性のある商材を登録できる全てのASPからラインナップしてまとめることから始めます。
こんな感じでスプレッドシートにまとめていきます。
営業マンが自分の知らない商品を売れないように、アフィリエイターも商品について詳しくならないといけません。
広告主のアフィリエイトLPや公式サイトをくまなく見ることはもちろん。
広告主がGoogleやYahoo!などに出稿しているLPやキーワードを探したり、ソーシャル系の媒体に広告出稿していないのかなど調べます。
また広告主にイチ消費者として問い合わせも行ったりして商品理解に努めます。
商品を販売している会社が上場していたらIR資料なども眺めます。
業界リサーチについては、商品というレイヤーから業界というレイヤーに目線を上げてみて企業間のライバル関係であったり、業界自体の売上推移を10年単位で見たりします。
あとは知り合いに業界関係者がいたら飲みに行って話を聞いたりします。
またこのタイミングでクラウドソーシングを使ってアンケートを取ったりします。
1,000円くらいでユーザーデータが集まるのである程度は参考になります。
悩みのリサーチについては、Yahoo!知恵袋をめっちゃ見ます。
商品についてや業界について、視点を変えまくってありとあらゆる質問文と回答文を読み込みます。
またここでもクラウドソーシングのアンケートを使ったりします。
リサーチに関してはキーワードを発掘しながら行っていきますね。たまに発掘したお宝キーワードでわんさかコンバージョンすることがありますよ。
リサーチが完了したらこのキーワードでコンバージョンするなと思うキーワードを仮設ベースで立てていきます。
私の手法では下記のスプレッドシートを全て埋めるような形式です。
対象となるキーワードのメインキーワード・サブキーワード。
カテゴリはどうなるのか。
記事のタイトルはどうするのか。
見出しの構成はどのように作り上げるのか。
記事を見る人のペルソナは何か。
その記事の見込み文字数は何文字くらいになりそうか。
などなど…。
キーワードベースで仮設を考えていきます。
仮設なので当たるかはわかりません。
※後述しますがこのときの最初の仮設は外れましたw
事業計画の作成
リサーチが完了したら、私の場合は事業計画を立てます。
売上(KGI)目標を設定し、KPIツリーを作成して、それをアクションKPIまで落とし込みます。
アクションKPIとは、売上は私達でコントロールすることはできないけれども、我々の行動(アクション)は計画及びコントロールすることができるので、そのコントロールできるKPIを織り込んで目標を立てます。
京セラの稲盛さんも言ってますが「楽観的に構想して、悲観的に計画し、楽観的に実行する」ことで疲弊しないアクションKPIの設定ができます。
よくわからなければ毎月書かないといけない記事数を設定することだと思っていただければ大丈夫です。
このシート以外にも外注管理シートなどたくさんのシートがあります。
上記のような形式で事業計画書の作成を行い、予実管理を行います。
この事業計画書があるだけで、目標に対して未達/達成などの進捗管理であったり、損益の計算も容易にできるので、このように勘定科目毎に作成しないまでも、記事数・売上・費用くらいは管理することをおすすめします。
執筆マニュアルの作成
私は基本自分で記事を書きません。
ただ昔は自分で記事を書いていたので、どのような文章を書けば良いのかなどは今でもちょっぴりわかります。
たまに仕事ではコピーライティング的なテクニックを使ったりすることもありますので、そこについても知識としては持っています。
ライティングについてはアクセルさんが紹介している本を読んでおくと良いですね。(私も大体読みました)
ライティングについてはこれらの本がおススメです(^◇^) pic.twitter.com/UBQhqvruS1
— アクセル@722東京へGO (@axcel0901) 2018年2月8日
執筆マニュアルを作成する目的は、自分の知ってるライティングテクニックをマニュアル化すること。そしてサイトのビジョンを言語化することです。
マニュアルはGoogle Docsに書いていきます。数十ページに及びます。
他にもWordPressの使い方マニュアルであったり、画像選定マニュアル、外注管理マニュアル、サイト責任者マニュアルなど数多くのマニュアルが存在します。
※特になくてもなんとかなるので、紹介は割愛します。
私は基本的に怠惰な性格なので、このようなマニュアルを作って他の人にお願いしないと生きていけないんですよね。
自分が怠惰であることを織り込み、システム化する方法を考え抜いた結果このような方法に落ち着きました。
全部自分でやるのではなく、お互いの強みを活かし合う体制を作り上げれたのが勝因です。
ちなみに最初から仕組み化しようとすると上手くいかないので、自分の勝ちパターンを見つけてから仕組み化したほうが良いですよ。
私自身も過去にアナリティクスとにらめっこしながら、700記事くらいは自分で書きましたし…。
これらのリサーチ、事業計画作成、マニュアル化が済んだらドメインを買って、WordPressをインストールして、プラグインのインストールやパーマリンク設定とかの諸々の設定をしていきます。
売上が発生していないタイミングでは、デザインにこだわらないのでテンプレートの賢威とかアフィンガーを最初の設定のままで使っています。
ここまでが2017年3月に行った仕事です。まだ1記事も制作されていませんw
2017年4-5月:記事をサイトに入れていくも仮設の失敗
上記の表は簡易化を行った表ですので、費用は記事費とサーバー代です。記事を入れる前までの準備が完了したので、記事の制作をして、サイトに記事を追加していきます。
最初からこんなにお金を使うことができない場合は、自分で書けばこの費用(記事代)はタダです。
また売上は確定額を記しています。
1ヶ月目は59円の売上です。なんとかサイトを使っていただいて購入する人はいるようです。
5月に一気に記事を追加していますが、この追加した記事に対してリスティング広告を打ってみます。理由はCTR及びCVRを把握し、私が最初に設定した仮設が正しいのかを検証します。
すると見事に失敗しました!!!
検討したキーワードで全く発生しないし、アクセスがされない。
敗因は楽に順位が上がるだろうからという理由で、ニッチな領域を攻めてしまった所にあります。
たったの2ヶ月で気づけてよかったですね。
4月と5月に作成した記事は一旦放置して、新しいドメインで新規記事作成をすることを決断したのが5月末です。
最初の仮設が上手くいくとは限らないのを知っているのですが、サンクコストがありましたので決断は容易ではなかったですが・・・。
2017年6-7月:5万円確定するも、翌月微減・・・
6月はドメインだけ変えたサイトに記事を追加する作業をひたすら行っていきます。
キラーページは自分でコピーを修正したりするなど、細かいトライをしていきます。
そこからの7月の頭から発生ベースでは全く売上が立っていない状態にイライラを抑えることはできなかったですねー。記事は増やしているのに何で売上が増えないんだと。
ただこういうときに私は松下幸之助さんの「全ての責任は自分にある」この言葉を思い出します。
自分が考え抜いてないだけなんですよね、結局。
私がこういう状況でやることは一つです。
それは圧倒的なインプットをすること。
アウトプットは十分で結果が出ていないときはたいていインプットに原因があります。また逆もしかりです。
今の自分に足りない何かを探す旅に出るのが目的です。
謝辞に書かせていただいた先輩方のサイトを拝見させていただくのはもちろん、本なども徹底的に読みます。
そのインプットをベースに施策を検討して実施していきます。
するとどうでしょう。
後半のアクセス数の伸びが施策結果としても現れていますし、ドメインの評価が高まったと読み取ることもできます。
2017年8-9月:サイトの売上に兆しが見える
アナリティクスのUUを6,7月のグラフと比べるとわかると思いますが、明らかにアクセス数がずっと右肩上がりで増えました。
それに合わせて売上も5万円が20万円弱になり、60万円を超えるペースに。
それもそのはず9月の売上にはからくりがあります。
特別単価の交渉をした結果です。
8月と9月を比較したときにもちろん9月の方がコンバージョン数的にも多く発生をしました。しかし、それ以上に特単をX倍貰えたのが一番の成果です。
私自身アフィリエイトをやってるのもあってか営業は得意ではありません。
けど、そこを一歩踏み出してASPと交渉したりすれば、特単を貰えて売上が激増します。これは本当です。
多くのアフィリエイターがこの交渉を乗り越えてきているはずです。
アフィリエイターの営業についてはこの本に書いてありますので、参考にすると良いでしょう。
毎月100万円以上の報酬を本気で狙う為の【アフィリエイト】上級バイブル
- 作者: 齊藤ミナヨシ,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2017/12/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
当時この本は発売されていませんでしたが、特別単価の交渉やビジネスとしてアフィリエイトをやっている人の目線が学べますので、一読する価値はあります。
特別単価の交渉はASPの先にいるクライアントに取ってメリットのある提案をできるかどうかです。
アフィリエイトのクライアント側も経験したことがあるのでわかるのですが、単純に単価アップの話が来てもクライアントとしてはメリットが全くないですよね。
もし単価アップをしていただきたいのであれば、下記のような提案を一緒にしましょう。
- クライアントの商品に対するコンテンツを増やし、獲得件数を伸ばす旨
- 現在Xの件数獲得しているが、露出強化ができるのでX+αまで件数が伸ばせる旨
- お会いさせていただき、取材やインタビュー記事を書かせていただきたい。その結果サイトの信頼がアップし獲得件数が伸びる旨
相手の利益を考えた提案を持っていけると交渉しやすいですよね。
単純な単価アップ交渉はアフィリエイターの評判が悪くなるのでやめていただきたいです。
特別単価を貰えると一気に収益が獲得でき、なおかつサイトに対するモチベーションが爆上がりします。
ちなみに私は怠惰なので、モチベーションが上がるのは一瞬だけですね…。
2017年10-11月:累積黒字転換と売上の停滞期
着手は3月からですが、約半年で累積損益が黒字転換しました!
9月と比べて売上は下がってしまっていますが、9・10・11月は売上とアクセスともに横ばい・・・。
ジャンル的な特性もあるのかもしれません。
黒字転換したら1つの事業としては記事を投下していきたい所ですが、この10月は他のサイトを立ち上げようとしたり、別の仕事が忙しくなったりで手をつけられていませんでした。
サイトに対して時間を使わなくても売上が発生しているアフィリエイトは偉大だなぁとつくづく思います。
11月になり少し余裕ができてきたので、事業として売上をもう一弾上にするべく計画を立てます。
サイトとして11月・12月は記事を追加していくのではなく、これまで作成してきた記事を修正していく作業の月としました。
記事やサイトの修正を行って、アクセスアップをするように仕込んでいきます。
2017年12月・2018年1月:確定売上100万円達成!
修正が実を結びとうとう年を明けた1月には売上100万円突破しました!
これも記事修正の賜物です。
記事修正は何をやったかでいうと…。
- 関連し合うコンテンツ同士を紐付けるような内部リンク構造にした
- 内部リンクを張る場所は閲覧者が興味を持ち、クリックするような箇所に内部リンクを設置した
- 誤字脱字の調査やコンテンツ構成の見直しを行った
- SEOで上がってる有名な上場企業のサイトを見て、手法を真似した
- 発生している記事を見て、CVR改善を行った
- サーチコンソールを見て、アクセスのない記事を削除した
- サーチコンソールを見て、どのキーワードで上がっているのかを確認し、そのためのコンテンツを追加した
- アップセルを行えないかを検討し、ジャンルが違ってもCVしそうな商品を追加していった
- 神社にアクセスアップを祈願した
などを行いました。
正直、この修正が一番売上やアクセスアップに寄与するので、あまり教えたくないのですが…笑
先輩アフィリエイターからすると普通なのかもしれないし、漏らすなよって思っている方もいらっしゃるかもしれないですね。
本当はやったほうが良いと思っているけど、手が回っていなくてやれていないこととしては…。
- 文章や色、アフィリエイトリンクの文言、ボタンなどのABテストを行えていない
- サイトのトップページをちゃんと作っていない(マジです…)
- 初期テンプレートからデザインを変えていきたい
- 画像を無料のから有料のものに変更していきたい
- イラストとかの解説図を発注していきたい(アプリマーケティング研究所のようなイラスト)
- 問い合わせ対応やコメントに対する返信をちゃんとしたい
色々な事業を持ちすぎてそこまで手がまわらないんですよ。
ただ、これらもやれば収益アップ間違いないと経験上わかってるんですけどね。
もし既にアフィリエイトサイトを持っていて、売上やアクセスアップに悩んでいる方はこれらを行うと良いですね。
おわりに
こんなに上手く行くわけないだろ!って思うかもしれないですが、最初のリサーチを徹底的に行えば、圧倒的な成果はつくんですよね。
ただ、それが当たるか当たらないかは別です。経験のあった私も今回のサイトで1度失敗してますし。
自分が進むべき道は正しいんだと思えるまでリサーチをして、仮設を立てて、それを検証し、またそこから圧倒的なアウトプットを出すというスタイルが私には合ってます。
また事業計画上は6ヶ月目から12ヶ月目の間で50万円はマストで達成し100万円は努力目標程度で考えています。
サイトの評価がされるのは肌感としてこのくらいの時期だと読んでいるためです。もちろん2年経ってやっと評価される可能性もあります。
ただし予実管理は毎月行い、四半期に1度見直しを行います。
けどそこまで待てない人はSEOアフィリエイトに向いてないので、リスティングアフィリエイトとかした方がいいかもしれないです。
2018年1月以降の収益を記載しておりませんが、順調に売上げアップの方向で推移しています。
いやー、アフィリエイトはすごいいいビジネスモデルだなぁ。
最後になりますがTwitterやっているので、アフィリエイターの皆さん交流してください!
皆様、よろしくおねがいします!